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2025.07.18

杉山丈太郎さん(環3)が、Swift Student Challenge 2025でwinnerに選出

環境情報学部教授 武田圭史研究室に所属する杉山丈太郎さん(環境情報学部3年)が、Apple主催の世界的プログラミング大会「Swift Student Challenge 2025」においてwinnerに選出されました。
「Swift Student Challenge」は、次世代の学生デベロッパやクリエイターを支援するAppleのプログラムで、世界中から3分以内に体験できるアプリプレイグラウンドが募集されました。
今年はイノベーション・クリエイティビティ・ソーシャルインパクト・インクルージョンの観点から優れた作品が評価され、全世界で350名がwinnerとして選出、日本からは杉山さんを含む3名が選出されました。

SugiyamaJotaro

受賞作品

Kirigami

杉山丈太郎さんのコメント

この度、Swift Student Challenge 2025において、2020年に続き2度目のWinnerに選出いただき、大変光栄に思います。実は昨年は受賞に至らず悔しい思いもしましたが、その経験を糧に開発力・表現力の向上に努めてきました。再びこの舞台に戻って来られたことを、心から嬉しく感じています。

今回受賞したアプリ「Kirigami」は、日本の伝統的な切り紙遊びのシンプルな楽しさを、アプリという形で多くの人に気軽に体験してもらうことを目指して開発しました。「折る」「切る」「開く」という単純な手順から生まれる意外性や美しさ、そして世代や文化を超えて一緒に楽しむことができる"つながり"の体験に着目しています。近年、家族やコミュニティのつながりが希薄になる中で、「簡単な工作を通じて、誰もが気軽に温かい時間を共有できる」、そんな価値をアプリを通して届けたいと考えました。

今回の受賞にあたり、自由な学びが尊重されるSFCの環境、そして"半学半教"の精神のもとで先輩方や多くの仲間からフィードバックをいただきながら、より良い作品づくりに取り組めたことが大きな力となりました。SFCならではのオープンな空気や、互いに高め合えるコミュニティに心から感謝しています。

また、私は自身の会社を立ち上げ、アプリ開発事業にも取り組んでおります。SFCでの学びや出会いが、日々の開発や新しい挑戦の原動力になっています。今後も、自分ならではのユニークなアイデアを形にしつつ、新しい技術も積極的に取り入れながら、まだ誰も体験したことのない"わくわくする体験"を生み出し、人々に驚きや笑顔を届けていきたいと思っています。

アプリの概要

「Kirigami」は、日本の伝統文化である"切り紙"の魅力を、iPad上で直感的に楽しめるアプリです。 ホーム画面では四季折々の花や葉、星など、多彩な切り紙作品が軽やかに流れるように配置されており、見ているだけでも創造性が刺激されるデザインになっています。

メイン機能の「Kirigami Playground」では、ユーザーが実際に画面上で紙を折り、自由な位置に切れ込みを入れることで、"本物の切り紙"さながらの模様をシミュレーションできます。切る工程はペンや投げ縄ツールで操作でき、折り数や色も変更可能。切れ込みを入れるたび、リアルタイムでどんな模様になるかをプレビューできるため、「開いた瞬間のわくわく」をiPad上でも体験できます。

また「Learn About Kirigami」では、切り紙をわかりやすく解説した文章や、実際に自分で撮影した制作映像を交えて紹介しています。ユーザーは画面上で「折る」「切る」「開く」といった工程を追体験しながら、切り紙の奥深さや日本文化の多様な側面にふれることができます。

"世代や文化を越えて、誰もが一緒に楽しめる"という切り紙の本質を大切にし、遊び心あふれるUI/UXで新しい体験を提供しています。


Kirigami



作品の動画
Swift Student Challenge

武田 圭史 環境情報学部教授 教員プロフィール

発信元:湘南藤沢事務室 総務担当